届かない人に宛てて。

わたしは大変わがままで、自分は死んでもいいけれど他の誰にも死んでほしくないと思っている。
それはあなたに対しても同じ。
わたしは死んでもいいけれど、あなたには生きていてほしかった。
残念ながら、もう届かないのだけれど。

美味しいと有名なラーメン屋に入って、食べるのが早いわたしと食べるのが遅いあなたと隣同士でラーメンを食べた。あの時の店の名前はなんだったっけ。

だんだんあなたとの記憶が薄くなってきてしまう。

バンギャって言って、強そうな指輪を買おうとしている姿、わからないことについて聞いてくれる姿、まだ覚えているけれどいつか忘れてしまうのかもしれない。

サイゼリヤの間違い探し。ふたりで一緒に探したっけね。最後の1つが見つからなくて、結局スマホで調べちゃったよね。

どうぶつの森の住民、今どうなってるかな。わかんないよね。
かれらはゲームの中にずっといるから、会いに行けば必ず自分のことを思い出してくれる。優しいよね。
でもわたしはそこまで記憶力に自信がない。
あなたの声をもう、思い出せなくなってきている。
mocriはサービス終了しちゃうんだって。一緒にどうぶつの森しながら話してたのに。

こうやってどんどんあなたとの思い出の跡が消えていってしまう。
LINEもサービスが終了しちゃったら、機種変更しちゃったら、今までの会話がなくなったようになってしまうのかもしれない。

そうだ、聞きたいんだけど彼岸ってあったかな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました